これからの「食」に必要なことはどう捉えていますか?

そうですね。いま私がやってることは岩手じゃないと出来ないことじゃなくて、全国の地方であれば、共通の課題だと思っているんですよ。だから自分がやろうと思っていることは食の消費を通じた投資活動なので、消費者と生産者と一緒に、日本の食の未来をクリエイトしていく考え方に基づくようなものになって欲しいと思っているんですよ。

やっぱり日本は島国ですよ。飛行機か船でしか海外に行けない。基本的に島では限られた資源の中で生きていて、元々は島の中で全部成り立っていたわけですよ。でも敗戦後日本は利用されているケースが有るじゃないですか。この状態はやっぱりよろしくないなと思っています。

ITでも占領国じゃないですか。そんな状況に食は生きる上で基幹のものだから占領されてはいけないと思っているわけですよ。結局は日本の国産のもので考えるとき、格之進は国産であっても範囲が広いから、地元である岩手一関を中心とした「岩手」というところにフォーカスを当てて事業展開することでエッジが立ちやすいわけです。

今のSDGsみたいな話が出ているけれども、私からするとやっと時代が追いついてきた!!(笑)って思っております。
年商10億越えてくる規模になってくると上場を目指す経営者もおりますが農を見据えた食の事業をしていると上場することで本当に関わる人たちがハッピーになるのかといえば、ROE偏重の企業評価システムが変わることが必要な時期に来ていると考えております。

これからはROEという指標をすごく重要視してるところから、ROCというカンパニーやコミュニティだったり、そのような周りの人たちにどのような恩恵をお金じゃない利益を生み出せるのか。当然事業を継続させるためには利益が必要だけれども、私はお金以外の利益がどのようになるのかが、その事業の価値になっていく社会になると思ってるんですよ。

現在は企業の評価指標がもう少しでバージョンアップされる寸前だと思っています。だからSDGsはその中の一つのトリガーだと思ってるんですよ。そうやって組織そのものが、社会においてどのような価値を見出すのか、そこに対してどのような組織やグループに自分のステータスをおくのか。消費者側から自分のステータスをブランディングしていくうえで、どこの企業のステータスにいるかによって、自分の喜びや自分のステータスに満足出来る時代がくると思っているんすよ。
例えば海外産の農産物や食料品を買っている人と、国産の農産物や食料品を買ってる人では明らかに日本の食の未来に対する貢献の仕方は違うと思うんですよ。

高級とか贅沢という話ではなくて、それらのお店は日本のトップ生産者の生産物を取り扱ってるわけじゃないですか。だから贅沢をするって話じゃなくて、私からすると消費者が生産者の支援をするっていうことなんです。だから私は国産の農産物やそれを原料としている商品に携わっている方々は素晴らしいと思っているんですよ。私はそういった意味で、どこのステータスで消費活動をしているのかをその消費者のブランディングにしていくと思っていて、それと同じように格之進で食べることは、副次的な社会貢献で社会的にこんなに有意義だということを会社に事業構造として組み立てております。

だから今もセブンイレブンさんのギフトカタログで巻頭ページを飾らせてもらっているんですが、冬も夏もうちの方でやらせてもらっているんですね。それは食を支えている農の未来に対して危機的共通認識をしており思想共鳴をして頂き協業させて頂いております。いろんなところで格之進の事業思想がしっかりと伝わっているからこそだと自負しており、いろんなメディアに出させて頂けるのもそのようなことを発言し事業で体現していることが近未来のスタンダードととして必要だと認識されていると思っております。だからメディアの方も安心して、うちの事を取り上げてもらいながら、情報共有すべきこととして配信してもらってると思うんですね。

最後に今後の展望をお聞かせください。

私がやりたい未来の話をしますね。それは早くこの会社を次の人に託して、今やっているビジネスモデルが地域創生や地域活性につながるところなので、それを全国の30ヶ所で展開したいと思っているんですね。そうやって生産者と消費者と行政と商業者の利益は少しずつ違っていてその4者が共に喜ぶことを実践していくことが大切だと思います。そのノウハウも充分これまでの経験で身につけているので、これはどこの場所であろうとも共通なので全国の地方で展開していきたいと考えております。

単純にいうと、行政の方と生産者そして流通者、あと消費者がどのようなコミュニケーション取り合うべきなのかというバランス感覚があって、それを私のなかではボトルネックを理解して事業展開してきました。このノウハウを使って全国に格之進で培ったノウハウで事業構築していきながら、ファンマーケティングを仕掛けていけるのかだと思っているんですよ。

あとは地域のオウンドメディアになっていけるような戦略を組みながら、食に関することであれば、そこから切り込みができるノウハウを持っております。逆に地方であれば地方であるほど、例えば仙台よりももっともっと小さいところプラス食と観光が隣接するな場所であれば、あとは東京とどうダイレクトにつなげていくかだと思います。そういったところをチャレンジしてきたいと思っていますよね。だから私はこの事業体を30ヶ所ぐらい作ることが次のステップですよね。